保健師だより

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飲酒

飲酒

お酒を飲む機会が増えてくる時期です。適度なアルコール摂取は、血行促進やリラックス作用などのメリットがありますが、飲み方を間違えれば、依存症やさまざまな病気の原因となり、体に悪影響を及ぼしてしまいます。

飲酒が体に及ぼす影響



飲酒が体に及ぼす影響
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    喉頭がん、咽頭がん、食道がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんなど

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    肝機能障害、膵炎、糖尿病

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    高血圧(一時的に血圧は下がるものの、長期的に多量飲酒すると血圧を上げる要因となる)

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    不整脈、心筋症

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    認知症(多量飲酒を続けることで脳が萎縮するといわれている)

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    アルコール依存症、うつ病、不眠

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    痛風(アルコールが尿酸の産生を促し、排泄を妨げるため、尿酸値が上がる)

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    骨粗しょう症

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    貧血(巨赤芽球性貧血)

体をいたわるお酒の飲み方



健康を維持していくため、体をいたわるお酒の飲み方を覚えましょう。

適量を守る

適量(純アルコール20g)とは、「ビール500ml 1缶」「日本酒1合」「チューハイ(7%)350ml 1缶」「ウイスキーダブル1杯」「ワイングラス2杯」などに相当します。一般的に、女性は男性に比べてアルコール分解速度が遅く、臓器障害も起こしやすいため、男性の1/2~2/3程度が適量と考えられています。
近年はアルコール度数の高いチューハイ(9%)などが売られています。安価で飲みやすいのが特徴ですが、1缶(350ml)で適量を超えてしまうため(純アルコール約25g)、飲みすぎには注意しましょう。

空腹時を避け、おつまみと一緒に

空腹時を避け、おつまみと一緒に

空腹時に飲むと、アルコールの吸収が早く、胃への刺激も大きくなってしまいます。飲酒の際は、空腹時を避け、必ずおつまみと一緒に飲みましょう。
おすすめは、アルコールが分解されるときに消費されるビタミンB1を含む食品です。豚肉(もも、ヒレ)やウナギ、玄米、大豆などに多く含まれています。また、ニンニクやニラ、ネギ類と一緒に摂取することでビタミンB1の吸収がよくなります。

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    おすすめメニュー枝豆、冷奴、冷しゃぶサラダ、豚肉キムチ炒め、焼き鳥のレバーなど

濃いお酒は薄めるか、適宜水をはさむ

アルコール度数が高いと、のどや胃腸の粘膜が刺激されます。ロックで飲むよりも、水割りや炭酸割りで飲んだり、水と交互に飲みながらゆっくり楽しみましょう。

休肝日は連続した2日間確保する

休肝日は連続した2日間確保する

肝臓にはアルコールを分解する働きがありますが、働かせすぎると、肝機能が低下し、肝炎につながる可能性があります。肝臓をしっかり休ませるために、連続した2日間の休肝日を設けましょう。

時間を決めて飲む

1日2時間までなどあらかじめ時間を設定し、長時間、寝る直前まで飲むのはやめましょう。寝ている間に体内でアルコールの分解が行われるため、睡眠が浅くなってしまいます。

飲酒の目的を考え、飲酒以外で代用できるものを見つける

ストレス発散のため、寝付きをよくするために、飲酒していませんか? 習慣化してしまうと、いずれ体に悪影響を及ぼしかねません。お酒以外のストレス発散法を見つけたり、寝つきが悪いときは、入浴やアロマ、ストレッチなどで睡眠を促す方法もあります。できるだけ、お酒に頼らずにさまざまな方法を試してみましょう。

アルコールは質の悪い睡眠につながる

お酒を飲まないと夜眠れないという人がいます。アルコールには一時的な入眠効果がありますが、眠りが浅くなる、途中で覚醒してしまうなど、結果的に質の悪い眠りにつながります。また、多量飲酒は気分の落ち込みの原因になり、うつや不眠を引き起こしてしまうこともありますので、入眠目的の飲酒はやめましょう。

薬と一緒に飲まない

お酒が残っている状態で服用するのは避けましょう。アルコールの影響により、薬の作用が増強されたり、副作用が出たりする可能性があります。