保健師だより

News from Public health nurse


熱中症対策

熱中症対策

5⽉になり、さわやかな⾵が吹き渡る季節となりました。暑くもなく寒くもなく過ごしやすい時期ですが、5⽉には気温が25℃以上の夏⽇になることも多くあります。2019年5⽉、熱中症で救急搬送された⼈は4,448⼈でした(総務省消防庁調べ)。過ごしやすいこの時期に熱中症が起きるのはなぜでしょうか。それは、この時期はまだ体が暑さに慣れていないためです。

死に⾄ることもある熱中症



熱中症とは、⾼温多湿な環境に、体が適応できないことで⽣じるさまざまな症状の総称です。運動や仕事などで体を動かすと、体内で熱がつくられ体温が上がります。私たちの体は、上がった体温を下げるため、汗をかき、体の表⾯から空気中に熱を逃がすこと(熱放射)によって、体温を調節します。こうした機能がうまく働いているため、体温は常に36℃〜37℃くらいに保たれているのです。

しかし、気温や湿度が⾼い環境で運動や仕事を続けていると、⾎流が悪化し体温調節がうまくできなくなって、体温が過度に上昇してしまいます。こうなると、めまいや⽴ちくらみ、顔がほてるなどの症状が出たり、悪化すると筋⾁のけいれんや頭痛、吐き気などの症状があらわれ、重度の場合は意識を失い死に⾄ることもあります。

⼤切なのは暑さに慣れること



熱中症対策として、こまめな⽔分補給・⽇差しを避ける・⾐服の⼯夫・バランスのとれた⾷事や⼗分な睡眠などがありますが、もっとも⼤切なのは体の熱を上⼿に逃がして、過度な体温の上昇を防ぐことです。
体を暑さに慣れさせること(暑熱順化)で、この機能を⾼めることができます。暑熱順化によって、汗のかき始めが早まり、効率的に熱放射しやすくなります。

暑さに慣れる⽅法



有酸素運動

有酸素運動

ウォーキングの場合は1回30分、ジョギングの場合は1回15分で、頻度は週5⽇程度がおすすめです。サイクリングの場合は1回30分で、頻度は週3回程度です。その他、帰宅時に⼀駅分歩く、できるだけ階段を使⽤するなど意識して汗をかくようにしましょう。

⼊浴

シャワーのみですませず、しっかり湯船に浸かって、体を芯から温め汗をかくとよいでしょう。湯の温度が⾼めの場合は時間は短めで、低めの場合は少し⻑めの⼊浴がおすすめです。

筋トレやストレッチ

筋トレやストレッチ

室内では筋トレやストレッチでも汗をかくことができます。
室温に注意し、⽔分補給をしながら取り組みましょう。本格的な夏が来る前に暑さに強い体に鍛え、急な暑さで熱中症にならないように備えましょう。